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「おはよう、木下さん!」

霞(聡)は学校に着いて廊下を歩いていると後ろから誰かに声をかけられた。

後ろを振り向くと、そこにいたのは霞の隣のクラスの男子生徒だった。
霞の記憶によると彼の名前は古河 総一(こが そういち)。この学校の生徒会長らしい。
そして霞(聡)は彼を見てると……

どぐぅ、どぐぅ?っ!!

心臓の鼓動が高鳴り、身体全体が熱くなっていった。

(ん?なんだ、この反応は?)

記憶によると霞はどうやら彼のことが好きなようだ。
聡は当初、霞の身体に憑依して記憶を探っていたときに『気になる人はいる…』というこ
とを思い出した。

おそらく彼が気になっている相手なのだろう。

彼とは1年生のときにクラスが同じで知り合い、仲が良かった。
2年生のときのクラス替えで別々になって以来あまり話をしなくなっていた。
それでも霞は兄のように優しい彼に好意を寄せていた。

何度か告白しようと思っていたのだが恥ずかしく引きずっているようだった。

(なるほど。霞ちゃんはコイツのことが好きなのか。だったら今のこの身体の持ち主であ
る俺が協力してやらないとな。ははは)

霞の記憶を瞬時に読み取った聡は、霞の顔でニヤリと怪しい笑みを浮かべて心の中で囁いた。

「木下さん、ちょっとこのダンボールを運ぶの手伝ってくれる?」
「うん、いいよ」
霞(聡)はそれを快く引き受け、彼らは生徒会室の中へ入りダンボールを下ろした。

そして霞(聡)はダンボールを運び終わると…

「手伝ってくれてありがとう。木下さん」

「どういたしまして…。あの…実はお話があるんですけどいいですか?」
「どうしたの?木下さん」
「実は私…前々から古河くんのことが大好きです!私と付き合ってください>△<」
霞(聡)は頬を染めながら緊張しているかのような恥ずかしさを漂わせながら彼に告白した。
本来恥ずかしくて霞自身にはいえないことなのだが、聡は何の躊躇いもなく言う事ができた。

(ははは。いったい、どんな返事が返ってくるんだろーな。どっちにしても楽しみだなぁ)

むしろ霞(聡)はこの女子中学生の初めての告白…甘酸っぱい青春を楽しんでいた。
すると2、3分ほど沈黙をおき、彼は口を開いた。

「実は僕も木下さんのことが…気になってました。僕で良ければよろしくお願いします」

なんと彼も霞のことが好きだったようだ。

(なるほど。両想いだったって訳か。これはおもしろくなるな)
霞(聡)はそう思いすぐに言葉を返した。

「う、うれしい…。夕方、一緒に帰ってもいいですか?」
「もちろん、大丈夫だよ」
「ありがとう…。古河くん……(俺のこの霞ちゃんの身体とデートができるんだ。これから
どうやってコイツと遊んでやろうか。楽しみだな。ははは)」

霞(聡)は心の中でそう囁きながらいつも通りの可愛い笑顔で約束を交わした。


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