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私の名前は山城涼子、24歳、OL。
私には6年前から付き合っている彼がいる。彼の名前は東條昭弘、年齢は32歳で
私と少し年が離れている。彼は大学で助手をやっていて詳しくは話してくれないが
生体に関係する研究を行っている。

そんな彼と出会ったのは私が高校3年生の夏、学校の帰りに友達と寄り道をしていて
すっかり暗くなり家に帰ろうとしたのだけど、その途中で後ろから悪い人に捕まり
強姦されそうになったところを偶然に通りかかった彼が助けてくれた。

それがキッカケで私と彼は知り合い、いつのまにか付き合うようになっていた。

今日はこの喫茶店で彼と会う待ち合わせの約束をしており、私は彼がくるのを待った。

私はここに待ち合わせの時間より早くついてしまったので携帯電話を弄って時間を
潰していた。

今日のデートは彼のほうから誘ってきた。
仕事で忙しくて普段向こうから誘わない彼が珍しかったのでいつにもまして彼が来る
のをを楽しみにしていた。

数十分後、彼は約束の時間に少し遅れてやってきた。
店内は込み合っていたのだが彼はすぐに私を見つけることができた。

「ごめん、ごめん、涼子ちゃん、大分待たせたみたいだね。」

「もぅ??、遅いよ?。今日も午前中仕事なの?」

「ああ、実はそうなんだ。なかなか抜け出せなくてね・・・・・・・・。」

「へぇ?、大変だねぇ?。研究がんばってね。」

「ありがとう、涼子ちゃん、がんばるよ。あっ、そうだ、遅刻したお詫びに昼食おごるよ。」

「えっ、いいの、昭弘さん!」

「ああ、いいよ。なんでも好きなものを頼むといいよ。」

私はお言葉に甘えて何かを頼むことにした

「・・・・・・・あっ、すみません。??ください。」

「はい、かしこまりました。」

料理はすぐにやってきて食べることにした。私と彼は話をしながら昼食を食べた。
それを食べ終わると彼は何かを言いたそうだった。

「涼子ちゃん、実は話があるんだ。いいかなぁ?。」

「話って?」

彼は鞄から箱を取り出した。そしてその中から指輪を取り出して私に渡した。

「昭弘さん、これって・・・・・・まさか・・・・・・・。」

「涼子ちゃん・・・・・・僕たち結婚しよう・・・・・・・・絶対に幸せにすると誓うよ。」

「昭弘さん・・・・・・・・。」

私はこの日を待っていたのだ。
彼と出会った数年間、私は彼のことしか考えられなかった。

今日、この日、この時、私は彼のこの言葉聴けてどんなに幸せだっただろうか。
私は心の底から嬉しくなり、涙が零れ落ちてきた。

「ありがとう・・・・・・・昭弘さん・・・・・・・・・・これからもよろしく
お願いします。」

彼はやさしくハンカチを手渡した。私はそれで涙を拭いた。

その日以来、私の日常は前よりも楽しく思えるようになった。
職場の同僚や学生時代の友達からよく『最近、輝いているね。』と言われるよう
になった。

さらにお互いの両親にも会い縁があり小さなアパートで同棲生活を始めることになった。

「昭弘さん・・・・・・・・これからはずっと二人っきりだね。」

「そうだね、涼子ちゃん、これからも絶対に幸せにすると誓うよ。」

「ええ・・・・・・ありがとう・・・・・・・・昭弘さん・・・・・・・・。」

それから一ヵ月後・・・・・・・・・・・・私たちは今の生活に馴染みはじめていたころ
もうひとつの幸せが訪れた。

ある日のこと・・・・・・・・私は彼と晩御飯を食べているときに急に吐き気が表れ、
洗面時に向かい吐いた。

「おい、大丈夫かい、涼子ちゃん。」

「はぁ・・・・・はぁ・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・昭弘さん・・・・
・・・・・・・・急に具合が悪くなって・・・・・・・・・・・。」

「まさか・・・・・・・これは・・・・・・・・・明日にでも会社を休んで一度病院
(産婦人科)に行くといいよ・・・・・・・。」

「ええ・・・・・・・・そうするわね・・・・・・・心配かけてごめんね・・・・・・・
・・・・・・・・昭弘さん・・・・・・・。」

次の日、私は病院(産婦人科)に行った。

すると・・・・・・・・。

「おめでとうございます。山城さん!!3週間ですね。」

「これは・・・・・・・。」

私は心の底から嬉しさがこみ上げてきた。私のお腹の中にもうひとつの新しい命が
宿っていることを知った。私は妊娠していることがわかった。

その日、そのことを彼にも話した。

「おお、やっぱり妊娠だったのか。僕と涼子ちゃんの子かぁ、大事にすると誓うよ。」

彼は喜んでくれた。それから互いの両親にも話し幸せの絶頂を迎えていた。
私はその幸せがずっと続くと思っていた。

だが・・・・・・・・・その日の夜から毎日のように悪夢を見始めた。

私は高校3年生のときに日がすっかり暮れた頃に学校から家に帰る途中で後ろから誰かに
捕まり強姦されそうになった。その男の顔はボヤケていて覚えていない。

その出来事が毎日、夢として現れるようになった。

思えばその出来事自体も夢のように思えてくるときがある。あのとき、私は本当に強姦
されそうになっていたのだろうか・・・・・・・。

何か違うような気がしてきた。
なにか大きな出来事が私の記憶の中に隠れているような気がする。いったい、この
モヤモヤ感は何なのだろう・・・・・・・・。私にはわからなかった。

さらに・・・・・・・・知らない男の声がどこからか聞こえてくるようになった・・・・・・・。

『たすけてくれぇ・・・・・・・・たすけてくれぇ・・・・・・・ココからはやく出し
てくれぇ・・・・・・』と。

それはどこからか・・・・・・・・・とても近いところから聞こえてくる・・・・・・・。
外から・・・・・・・隣の家から・・・・・・それとも隣の部屋からか・・・・・・・
いや、すべて違う・・・・・・・・・。

その声は・・・・・・・・・・私の身体の中から聞こえてくるのだ・・・・・・・・・・。


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